サラリーマン大家の最大の課題は「時間」です。平日は仕事に追われ、物件管理に割ける時間は限られています。しかし、不動産投資は株式投資のように毎日チャートを見る必要はなく、適切な仕組みを構築すれば、月に数時間の稼働で賃貸経営を回すことは十分可能です。
本記事では、本業に支障を出さずに効率的な賃貸経営を実現するための時間管理術を解説します。
サラリーマン大家にとって、管理会社は最も重要なパートナーです。以下の業務を管理会社に委託することで、日常的な管理業務からほぼ解放されます。
管理委託費は家賃収入の3〜5%程度が一般的ですが、この費用で上記の業務がすべてカバーされるため、サラリーマンにとっては必要経費と割り切りましょう。
管理会社との連絡は、以下のルールを設けると効率的です。
物件1〜3戸を保有するサラリーマン大家が月に必要な管理時間の目安は以下のとおりです。
合計で月5〜8時間程度。週に換算すると1〜2時間です。
収支の記録はクラウド会計ソフトを活用しましょう。銀行口座やクレジットカードと連携させることで、家賃入金やローン返済の記録が自動的に取り込まれます。確定申告時の作業も大幅に効率化できます。
物件の基本情報、契約情報、修繕履歴などをスマートフォンのアプリやスプレッドシートで管理しておくと、外出先からでもすぐに情報を確認できます。
管理会社からのメールや、銀行の入出金通知をスマートフォンで受け取る設定にしておけば、異常事態(家賃未入金、予定外の出金など)にすぐ気づくことができます。
物件の購入段階では、以下のように平日の対応が必要になる場面があります。
これらは有給休暇を活用して対応するか、昼休みや就業後に対応可能な金融機関・不動産会社を選ぶことで乗り切れます。
物件の内見や現地調査は土日に行えます。また、最近では土日や夜間に対応してくれる不動産会社も増えています。オンラインでの面談に対応している金融機関も活用しましょう。
毎日大量の物件情報を見る必要はありません。不動産ポータルサイトで検索条件を保存し、新着物件のメール通知を設定しておけば、条件に合う物件が出たときだけ確認すれば十分です。
管理会社をうまく活用していれば、物件数が増えても管理に必要な時間はそれほど増加しません。3戸で月5時間の管理が、10戸になっても月8〜10時間程度で収まるケースが多いです。これは、管理のノウハウが蓄積されること、管理会社との関係が深まることによる効率化の恩恵です。
物件が増えて法人化を検討する段階になったら、税理士への記帳代行や税務申告の委託も検討しましょう。月額2万〜5万円程度のコストがかかりますが、時間の節約と適正な税務処理の両方が実現できます。
サラリーマン大家が賃貸経営を長く続けるためのポイントは、「自分が動く」のではなく「仕組みで回す」ことです。
適切な仕組みを構築すれば、週1〜2時間の稼働でも十分な賃貸経営は可能です。本業に集中しながら、着実に資産を積み上げていきましょう。