高崎駅 ── 北関東最大の交通ターミナル
高崎駅は上越新幹線と北陸新幹線の分岐駅であり、在来線もJR高崎線・上越線・信越本線・両毛線・八高線の5路線が乗り入れる北関東屈指の交通結節点です。東京駅まで新幹線で約50分、在来線でも約2時間と、首都圏へのアクセスに優れています。
この交通利便性は、高崎市の賃貸需要と不動産投資環境に大きな影響を与えています。
新幹線ターミナルが賃貸需要に与える影響
1. 企業の支店・営業所立地
新幹線駅のある都市は、企業の支店や営業所が集まりやすい傾向があります。高崎市にはヤマダホールディングス(本社)をはじめ、多くの企業の拠点があり、転勤者や出張者の賃貸需要を生み出しています。
高崎駅周辺にはビジネスホテルも多く立地していますが、中長期の出張や赴任では賃貸物件が選ばれるため、駅徒歩圏内の1K・1LDKに一定の需要があります。
2. 新幹線通勤者の需要
高崎〜東京間は新幹線で約50分です。新幹線定期代は月額約8万円と高額ですが、企業が交通費を負担するケースでは新幹線通勤が現実的な選択肢となります。
新幹線通勤者は駅徒歩圏内の物件を強く好むため、高崎駅から徒歩10分以内の物件は家賃が高めでも安定した入居率を維持しやすい傾向があります。
3. テレワーク時代の新たな需要
コロナ禍以降、完全出社が不要になった層が「新幹線で通える地方都市」に移住するケースが増えています。高崎市は新幹線通勤の利便性に加え、東京と比べて広い住居が低コストで確保できることが魅力です。
この需要は賃貸よりも持ち家志向が強い傾向がありますが、移住前の「お試し居住」として賃貸を利用するケースも見られます。
高崎駅周辺の再開発動向
高崎市は駅周辺の再開発に力を入れてきました。
高崎駅東口
高崎アリーナ(2017年開業)を核とした東口エリアは、イベント開催時の集客力が高く、周辺の飲食店や商業施設の活性化に寄与しています。東口周辺のマンション開発も進み、居住エリアとしての認知が高まっています。
高崎駅西口
伝統的な商業地区である西口は、ペデストリアンデッキで駅と商業施設が接続され、歩行者の利便性が高いエリアです。高島屋高崎店やOPAなどの商業施設があり、生活利便性の面で入居者に訴求力があります。
高崎タワー21周辺
高崎タワー21(地上21階)を含む駅周辺の高層建築は、高崎市の都市としてのステータスを示す存在です。周辺には分譲・賃貸マンションが立地し、都市型の生活を求める層の受け皿となっています。
投資エリアの選び方
駅徒歩圏(徒歩10分以内)── 安定重視
- 物件タイプ: 1K〜1LDKの区分マンション、小規模アパート
- 家賃相場: 1Kで4.5〜6.0万円程度
- 特徴: 新幹線通勤者や単身赴任者の需要が安定。物件価格は高めだが空室リスクが低い
- 注意点: 新築マンションの供給が多いエリアでは、築古物件との家賃差が開きやすい
問屋町エリア(駅北側)── バランス型
- 物件タイプ: 一棟アパート、ファミリー向けマンション
- 家賃相場: 1Kで3.5〜5.0万円、2LDKで5.5〜7.5万円程度
- 特徴: 商業施設が充実し生活利便性が高い。高崎問屋町駅(JR上越線)も利用可能
- 注意点: ロードサイド型の商業エリアのため、車での移動が前提
中居町・倉賀野エリア(南部)── 利回り重視
- 物件タイプ: 一棟アパート(築古含む)
- 家賃相場: 1Kで3.0〜4.5万円程度
- 特徴: 物件価格が低く、表面利回りが高くなりやすい
- 注意点: 駅からの距離がある物件が多く、駐車場の確保が必須。人口動態も要確認
群馬八幡・北高崎エリア(北部)── ファミリー狙い
- 物件タイプ: ファミリー向けアパート・戸建て賃貸
- 家賃相場: 2LDKで5.0〜7.0万円程度
- 特徴: 住環境が良好で、子育て世帯の需要がある。高崎市内の小中学校へのアクセスも良い
- 注意点: 単身者向けの需要は少ないため、間取り選定を間違えないこと
高崎市の賃貸投資で押さえるべきポイント
車社会への対応
高崎市は群馬県の中心都市ですが、駅周辺を除けば基本的に車社会です。ファミリー向け物件では2台分の駐車場が求められることも多く、駐車場の有無が入居率に直結します。
競合物件の増加
高崎市は群馬県内で最も人気のある投資エリアの一つであり、新築アパートの供給も増えています。築古物件で投資する場合は、インターネット無料、宅配ボックス、追い焚き機能など、設備面での差別化が求められます。
融資環境
群馬銀行や東和銀行など地元金融機関のほか、高崎市に支店を持つ都市銀行・信託銀行も融資を行っています。物件の評価額と立地によって融資条件が変わるため、複数の金融機関に相談することをお勧めします。
まとめ
高崎駅は上越・北陸新幹線の分岐点という唯一無二の交通優位性を持ち、その「ターミナル効果」が賃貸需要と不動産価値を支えています。新幹線通勤者や転勤者の安定需要に加え、テレワーク時代の地方移住需要も今後の追い風となる可能性があります。
駅徒歩圏の安定投資から郊外の利回り重視まで、投資スタイルに応じたエリア選択が可能な点も高崎市の魅力です。車社会への対応と競合物件の増加には注意しつつ、交通利便性を活かした投資戦略を検討しましょう。
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