不動産投資の賃貸ターゲットというと、学生や単身の社会人をイメージする方が多いかもしれません。しかし、近年の社会構造の変化により、DINKs(Double Income, No Kids=共働き・子なし世帯)をはじめとする共働き世帯が賃貸市場で存在感を増しています。
この層は世帯収入が比較的高く、家賃の支払い能力に優れるため、物件オーナーにとって魅力的な入居者層です。この記事では、DINKs・共働き世帯の増加が賃貸市場にどのような変化をもたらしているかを分析し、仙台での投資にどう活かせるかを考察します。
全国的に婚姻年齢が上昇し、結婚後もしばらく子どもを持たない世帯が増えています。また、子どもを持たないという選択をする夫婦も増加傾向にあります。これらの結果、夫婦二人暮らしの世帯が賃貸市場で一つの大きなセグメントを形成するようになっています。
共働き世帯の割合は年々上昇しており、専業主婦(主夫)世帯を大きく上回っています。世帯収入の増加は住居費に充てられる金額の増加につながり、より良い立地や設備を求める傾向を生み出しています。
DINKs世帯が好む間取りは1LDKから2LDKが中心です。広すぎるファミリー向けの3LDK以上は不要だが、単身向けの1Kやワンルームでは手狭というニーズに合致します。特にリビング・ダイニングが広めに確保された1LDKは人気が高い傾向にあります。
仙台の間取り別の需要動向についてはワンルーム投資とファミリー向け投資の比較でも触れています。
共働き世帯は夫婦ともに通勤があるため、交通アクセスの良さを重視する傾向があります。仙台の場合、地下鉄南北線・東西線の駅徒歩圏内や、仙台駅周辺へのアクセスが良いエリアが好まれます。仙台の地下鉄沿線投資ガイドでエリアごとの特徴を確認できます。
また、駅からの距離だけでなく、スーパーや飲食店、商業施設への近さも重視されます。仕事帰りに買い物ができる、外食の選択肢が多いといった生活利便性が、物件選びの重要な判断材料となっています。
世帯収入に余裕があるDINKs層は、設備のグレードにもこだわる傾向があります。独立洗面台、浴室乾燥機、システムキッチン(二口以上のコンロ)、ウォークインクローゼットなどは、この層にとって優先度の高い設備です。
また、在宅勤務が広がる中、書斎スペースやワークデスクを置ける間取りへのニーズも高まっています。リモートワークの影響についてはリモートワーク普及が仙台の賃貸市場に与える影響で詳しく分析しています。
仙台は東北の拠点都市として転勤者が多く、夫婦で転勤してくるケースも珍しくありません。転勤族のDINKs世帯は法人契約が多く、家賃の支払い安定性が高い優良入居者です。仙台の法人契約と転勤族の需要で、この需要を取り込むための方法を解説しています。
仙台のDINKs世帯が特に集まりやすいのは、仙台駅周辺から地下鉄沿線にかけてのエリアです。青葉区中心部は単身者とDINKs世帯の両方から需要があり、やや広めの1LDKや2LDKの物件は競争力を持ちやすい傾向にあります。青葉区の不動産投資環境も参考にしてください。
仙台では単身向けの1K・ワンルームや、ファミリー向けの3LDK以上の物件は比較的供給が多い一方、DINKs層に刺さる1LDK〜2LDKの賃貸物件は供給が限られているエリアもあります。この供給ギャップは投資機会となり得ます。
DINKs世帯は家賃の支払い能力が高いため、適切な立地と設備を備えた物件であれば、単身向け物件よりも高い家賃水準を設定できる可能性があります。ただし、相場からかけ離れた設定は避けるべきで、周辺の競合物件との比較は欠かせません。家賃設定の戦略と考え方で適正な家賃設定の方法を確認してください。
DINKs世帯は生活スタイルが安定しているため、頻繁な引っ越しをしにくく、長期入居が期待できます。入退去の回転コスト(原状回復費用・募集費用・空室期間の機会損失)を考えると、長期入居者を獲得できることは経営の安定に大きく寄与します。原状回復費用のガイドでコスト面の理解を深めておくとよいでしょう。
DINKs・共働き世帯の増加は、賃貸市場のターゲットを多様化させています。従来の「単身向け1K」中心の発想から脱却し、この成長セグメントを意識した物件選びや設備投資を行うことで、安定した賃貸経営につなげることができるでしょう。利回り計算ツールでさまざまな間取り・家賃設定のシミュレーションを行い、最適な投資プランを検討してみてください。
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