東京23区では複数の大型再開発プロジェクトが同時進行しています。再開発は周辺エリアの地価・賃料水準を押し上げる効果があり、投資タイミングの見極めが収益性を大きく左右します。本記事では2026年時点で注目すべき主要プロジェクトと、投資家が押さえるべきポイントを整理します。
| プロジェクト | エリア | 完成時期 | 規模・特徴 | |---|---|---|---| | 高輪ゲートウェイシティ | 港区 | 2025年〜段階的 | 約9.5ha、国際交流拠点 | | 品川駅周辺再開発 | 港区・品川区 | 2027年以降 | リニア始発駅、国際ビジネス拠点 | | 渋谷駅周辺再開発 | 渋谷区 | 進行中 | Sakura Stage竣工、周辺開発継続 | | 虎ノ門・麻布台 | 港区 | 竣工済・周辺開発中 | 森ビル主導の国際新都心 | | 築地市場跡地再開発 | 中央区 | 2030年代 | 約19ha、スタジアム構想 | | 東京駅前常盤橋 | 千代田区 | 2027年予定 | 日本一の高さ390mタワー |
品川エリアは2027年開業予定のリニア中央新幹線の始発駅となることで、東京の新たな玄関口としてのポジションが確立されつつあります。高輪ゲートウェイシティの段階的開業に伴い、周辺の賃貸需要と賃料水準は上昇傾向です。
品川〜田町エリアは取得価格が高くなっているため、利回り重視の投資には不向きですが、資産価値の維持・向上を狙う長期保有戦略には適しています。
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利回りシミュレーターで今すぐ計算してみる渋谷駅周辺は2012年のヒカリエ開業から始まった大規模再開発が継続しており、スクランブルスクエア、渋谷ストリーム、Sakura Stageと次々に新たな商業・オフィスビルが竣工しています。
IT企業やスタートアップの集積が進み、高所得の若手ビジネスパーソンの住居需要が拡大しています。渋谷駅徒歩10分圏の賃貸マンションは空室率が低水準で推移しており、恵比寿・代官山・神泉方面への波及効果も確認できます。
ただし渋谷区内の投資用物件は高額であるため、隣接する目黒区北部や世田谷区東部など「渋谷通勤圏」に目を向ける戦略も有効です。
森ビル主導の虎ノ門・麻布台プロジェクトは竣工し、国際的なビジネス・居住拠点としての機能を開始しています。外国人ビジネスパーソンの居住需要が増加しており、周辺の高級賃貸市場に影響を与えています。
約19haの広大な跡地を活用した再開発計画は、5万人収容のスタジアムを核としたまちづくりが構想されています。完成は2030年代の見込みですが、計画発表の段階から周辺の不動産市場に影響が出始めています。
築地周辺(新富町・月島・勝どき)は現時点では比較的手頃な価格帯の物件が残っており、再開発完成後の資産価値上昇を見据えた先行投資の機会があります。ただし、計画の遅延リスクや構想変更の可能性も考慮に入れる必要があります。
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キャッシュフロー計算で今すぐ計算してみる再開発による恩恵を投資に活かすためには、以下の点に留意が必要です。
時間軸の見極め: 再開発の効果が賃料に反映されるまでにはタイムラグがあります。完成前に期待値で価格が上がりすぎている場合、実需との乖離が生じるリスクがあります。
供給増による競合: 再開発エリアでは新築マンションの供給も増えるため、周辺の中古物件は賃料競争にさらされる可能性があります。
出口戦略の明確化: 再開発の恩恵を受けて売却益を狙うのか、長期保有で賃料上昇を享受するのか、投資スタンスを明確にしておくことが重要です。
東京23区の再開発は投資機会を生み出す一方で、期待先行の価格上昇や供給増による競合リスクも伴います。プロジェクトの進捗状況を定期的にチェックし、投資タイミングと出口戦略を明確にした上で判断しましょう。複数エリアの比較にはエリア比較ツールが役立ちます。