兵庫県の東播磨地域に位置する明石市と加古川市は、神戸・大阪のベッドタウンとして発展してきました。特に明石市は全国トップクラスの子育て支援策で人口増加を実現し、加古川市は神戸製鋼所をはじめとする工業集積が安定した賃貸需要を支えています。
この2市の異なる強みを活かした投資戦略を検討します。
| 指標 | 明石市 | 加古川市 | |------|--------|----------| | 人口 | 約30.5万人 | 約25.8万人 | | 世帯数 | 約14.2万世帯 | 約11.3万世帯 | | 人口増減率(5年) | +1.8% | -1.2% | | 持ち家率 | 約55% | 約63% | | 賃貸住宅空室率 | 約9% | 約13% | | JR新快速で三ノ宮まで | 約15分 | 約25分 |
明石市の人口増加率は兵庫県内でも際立っています。持ち家率が55%と比較的低いことは賃貸需要の厚さを示しています。
明石市は2013年以降、子育て支援に大胆な予算配分を行い、以下の施策で全国的な注目を集めました。
| 施策 | 内容 | |------|------| | 中学校給食費 | 無償化 | | 第2子以降保育料 | 完全無償化 | | こども医療費 | 高校3年まで無料 | | おむつ定期便 | 0歳児に毎月届ける見守り型支援 | | こども食堂 | 市内全中学校区に設置 |
これらの施策により30代のファミリー層の転入が加速し、2014年から10年連続で人口が増加しました。投資家にとっては、ファミリー向け物件の入居率の高さが最大のメリットです。
| 物件タイプ | 表面利回り | 賃料相場(月額) | |-----------|-----------|----------------| | ワンルーム | 6.5〜8.5% | 4.0〜5.5万円 | | 1LDK | 6.0〜7.5% | 5.5〜7.5万円 | | ファミリー(2LDK〜) | 6.5〜8.0% | 6.5〜9.0万円 |
ファミリー向け物件の利回りがワンルームと同水準かそれ以上という点が明石の特徴です。子育て世帯の需要が賃料を下支えしています。
表面利回り・実質利回りをかんたんに計算できます
利回りシミュレーターで今すぐ計算してみる明石は「明石焼き」と「魚の棚商店街」で知られる観光都市でもあります。明石海峡大橋を望む立地は、民泊やゲストハウスの潜在需要も秘めています。
加古川市には神戸製鋼所加古川製鉄所をはじめ、多くの製造業拠点が集中しています。
| 主要企業・施設 | 業種 | 従業員規模 | |--------------|------|-----------| | 神戸製鋼所加古川製鉄所 | 鉄鋼 | 約3,000人 | | 三菱重工業加古川工場 | 機械 | 約800人 | | 加古川工業団地 | 各種製造業 | 約2,500人 | | 東加古川工業団地 | 食品・化学 | 約1,200人 |
これらの工場に勤務する単身者・転勤者の賃貸需要は景気に左右されにくく、安定した入居率を支えています。
| 物件タイプ | 表面利回り | 賃料相場(月額) | |-----------|-----------|----------------| | ワンルーム | 8.0〜10.5% | 3.5〜4.5万円 | | 1LDK | 7.5〜9.5% | 4.5〜6.0万円 | | ファミリー | 8.5〜11.0% | 5.5〜7.5万円 |
加古川は物件価格の安さから二桁利回りも狙えるエリアです。ただし空室率がやや高いため、立地選定が重要になります。
毎月の収支とキャッシュフローをシミュレーションできます
キャッシュフロー計算で今すぐ計算してみる明石・加古川の投資を考えるうえで、JR新快速の存在は最重要ファクターです。
| 出発駅 | 三ノ宮まで | 大阪まで | 停車本数(朝ラッシュ) | |--------|-----------|---------|---------------------| | 明石駅 | 約15分 | 約40分 | 毎時6本 | | 西明石駅 | 約18分 | 約43分 | 毎時4本 | | 加古川駅 | 約25分 | 約52分 | 毎時4本 |
JR新快速の停車駅徒歩10分圏内が投資物件のターゲットエリアとなります。
子育て支援によるファミリー層の流入が続く限り、2LDK〜3LDKの需要は堅調です。築20年前後の中古マンションをリノベーションして貸し出す戦略が有効です。
工場勤務者の単身赴任需要を狙い、駅徒歩圏のワンルーム・1Kを低コストで仕入れる戦略が適しています。築古物件でも設備を整えれば入居付けは可能です。
明石と加古川を組み合わせることで、ファミリー需要と工業需要の両方をポートフォリオに取り込めます。景気後退期にも複数の需要源を持つことでリスクを分散できます。
複数エリアの投資指標をかんたんに比較できます
エリア比較ツールで今すぐ計算してみる明石の子育て支援による人口増加と加古川の工業需要は、それぞれ異なる市場セグメントの安定需要を提供しています。JR新快速による神戸・大阪への通勤利便性が両市共通の強みであり、中長期的な賃貸需要を下支えする基盤となっています。