徳島市は人口約25万人の四国東部の中心都市です。四国4県の県庁所在地の中では最も人口が少ないものの、明石海峡大橋・大鳴門橋経由で神戸・大阪へ高速バスで約2時間という本州へのアクセスが特徴です。
LED関連産業の集積と徳島大学の存在が賃貸需要の柱であり、物件価格の安さから高利回りの投資機会が存在します。
徳島大学は常三島キャンパス(文系・理系)と蔵本キャンパス(医学部・歯学部・薬学部)の2キャンパスに約5,700人の学生が在籍する国立大学です。
| キャンパス | 学生数 | 1K賃料目安 | 特徴 | |-----------|--------|-----------|------| | 常三島(文理系) | 約3,500人 | 2.5〜3.5万円 | 4年制・回転が速い | | 蔵本(医歯薬系) | 約2,200人 | 3.0〜4.0万円 | 6年制・長期入居 |
蔵本キャンパスの医歯薬系学生は6年間の長期入居が期待でき、入退去コストの抑制につながります。蔵本周辺の物件取得価格は200万〜500万円台と低く、表面利回り10%以上の物件も見つかります。
徳島大学は国立大学であり短期的な統廃合リスクは低いものの、少子化による入学者数の減少傾向には注意が必要です。大学周辺に依存しすぎない分散投資を心がけましょう。
徳島県は青色LEDの発明で知られる日亜化学工業の本社所在地(阿南市)であり、LED関連産業が県内に集積しています。日亜化学工業は従業員数約9,000人を擁する大企業で、関連企業を含めた雇用が徳島県の賃貸需要を下支えしています。
| 項目 | 内容 | |------|------| | 需要エリア | 阿南市・徳島市南部 | | 主な間取り | 1LDK〜2LDK(単身〜夫婦) | | 賃料目安 | 1LDK: 4.0〜5.5万円 | | 契約形態 | 法人契約が中心 | | 入退去時期 | 4月・10月に集中 |
法人契約は滞納リスクが低く、原状回復の費用負担も明確なため、安定性の高い投資対象です。ただし、日亜化学の業績や人員配置の変動により需要が増減するリスクがあります。
眉山は徳島市のシンボル的な山であり、山麓には閑静な住宅地が広がっています。徳島中央公園や文化施設も近く、住環境としての評価が高いエリアです。
ファミリー向け2LDK〜3LDKで5.0万〜7.0万円が相場であり、長期入居が見込める安定したエリアです。
| エリア | 1K賃料目安 | 表面利回り目安 | 主な需要層 | |--------|-----------|-------------|----------| | 徳島駅周辺 | 3.5〜4.5万円 | 7〜9% | ビジネス | | 常三島(徳島大学) | 2.5〜3.5万円 | 10〜14% | 学生 | | 蔵本(医歯薬) | 3.0〜4.0万円 | 9〜12% | 学生(長期) | | 眉山周辺 | 3.0〜4.0万円 | 8〜10% | ファミリー | | 沖洲・末広 | 2.8〜3.5万円 | 9〜12% | 一般・ファミリー |
毎年8月12日〜15日に開催される阿波おどりは、4日間で約100万人の来場者を集める日本最大級の盆踊りイベントです。期間中は市内のホテルが早期に満室となり、宿泊需要が急増します。
阿波おどり期間中の短期賃貸は通常の2〜3倍の宿泊単価が見込めますが、年間わずか4日間の需要であり、これを主目的とした投資は現実的ではありません。通常の賃貸経営をベースに、マンスリー賃貸やウィークリー賃貸の付加価値として検討する程度が堅実です。
徳島市は鉄道網が限定的(JR高徳線・徳島線・牟岐線)ですが、高速バスによる本州アクセスが充実しています。
高速バスの便数が多く、関西圏との経済的なつながりが強い点は投資環境としてプラスに作用します。
徳島市は徳島大学の学生需要とLED関連企業の社宅需要という2本柱で賃貸市場が支えられています。物件価格の安さから高利回りが期待できる一方、人口規模の小ささと出口戦略の難しさは認識しておく必要があります。利回り計算ツールで実質利回りを算出し、キャッシュフローシミュレーターで空室リスクを加味した収支計画を立てましょう。