修繕費と資本的支出の違い
不動産の維持管理にかかる費用は、税務上「修繕費」と「資本的支出」に区分されます。この区分により、経費計上のタイミングと方法が異なります。
修繕費とされるもの
建物を元の状態に戻すための費用が修繕費です。壁紙の張替え、設備の同等品への交換、雨漏りの補修などが該当します。全額がその年の経費として計上できます。
資本的支出とされるもの
建物の価値を高めたり、耐用年数を延長したりする支出は資本的支出となります。間取りの変更、設備のグレードアップ、増築などが該当します。減価償却により複数年にわたって経費計上します。
判断基準
金額基準
支出額が20万円未満の場合は修繕費として処理できる特例があります。また、おおむね3年以内の周期で行われる修繕も修繕費として認められます。
実質判断
金額だけでなく、支出の内容が原状回復なのか価値向上なのかという実質で判断します。
税務調査で問題になりやすい項目のため、支出の内容と判断根拠を記録しておくことが重要です。